Codexでアプリ開発:初心者向けの始め方ガイド
著者:Mehdi Azizi
更新・6 分
OpenAIのCodexで最初のアプリを作る方法を解説します。Expoの準備、プロンプトの書き方、iPhoneでのテスト、App Store公開までの流れがわかります。
Codexでモバイルアプリは作れる?
作れます。CodexはOpenAIのコーディングエージェントです。プロジェクトを読み込み、ファイルを編集し、コマンドを実行して、アプリ開発を手伝ってくれます。iPhoneアプリなら、React NativeとExpoのプロジェクトで使い、結果を自分のスマホでテストできます。
ただし、Codexが担当するのはコードです。iPhoneでの表示、配布用ビルドの作成、Appleへの申請は、それぞれ別に確認が必要なステップです。このガイドでは、アカウントや決済を追加する前に、シンプルな機能をひとつ作る最初の流れを紹介します。
1. 最初は小さなアイデアを用意する
何かをインストールする前に、3行だけ書いてください。
- ユーザー:アプリが誰の役に立つのか。
- アクション:最初のバージョンで何ができればいいのか。
- 確認方法:そのアクションが動いていると、どうやって判断するのか。
ここで使う架空の例: ハイカーが、ザックに入れる持ち物をリストに追加してチェックしていくアプリです。最初のバージョンには、地図もSNS機能も入れません。
説明がまだ「AIを使ったすごいアプリ」程度なら、アプリのアイデアを見つけるガイドで、もっと具体的な出発点を見つけましょう。そのあと1ページの要件定義書を使えます。
2. モバイルプロジェクトを作って最初の画面を表示する
この流れに沿って進めるには、Expoが推奨するバージョンのNode.js、コードエディタ、テスト環境を用意してください。Expo公式のプロジェクト作成手順に従いましょう。現在のコマンドや、Expo Goとの互換性に関する注意点が書かれています。
Codexに機能を頼む前に、まず初期状態のプロジェクトを表示してください。空のプロジェクトが起動しないままだと、あとでエラーが出たときに、原因がインストールなのか生成されたコードなのか判断しにくくなります。
Expo Goでは、その環境に対応した機能をテストできます。Expo Goに含まれないネイティブコードを追加すると、別のテスト環境が必要になることがあります。また、そのコードはアップロード時にAppleのチェックを受けます。たとえば非公開APIに関するITMS-90338です。このプレビューを、App Store向けの最終版と混同しないでください。これらのツールの役割は、React NativeとExpoの解説ページで説明しています。
3. Codexに正しいフォルダを渡す
デスクトップアプリ、ターミナル、エディタ拡張機能の中から、使いやすいものを選んでください。使える選択肢とログイン方法は、OpenAI公式のクイックスタートに載っています。
デスクトップアプリなら、アプリのフォルダを開き、開発作業にCodexを選択します。ターミナルなら、公式ドキュメントに従ってCLIをインストールし、エージェントを起動する前に同じフォルダへ移動します。
cd mon-app
codex
ここでのmon-appは、あなたのフォルダ名を表しています。適当なディレクトリでコマンドをコピーするのではなく、フォルダ名を確認してください。プロジェクトのフォルダだけで足りるなら、パソコン全体を開かないようにしましょう。
最初の依頼は、読み取りだけで構いません。
ファイルは変更せずに、このプロジェクトを読んでください。
画面、ナビゲーション、データがどこにあるか
説明してください。
アプリの起動と確認に使えるコマンドを
教えてください。
私は初心者なので、使う専門用語も
説明してください。
4. 機能をひとつ作って、結果を確認する
範囲を絞った変更を依頼します。
登山用ザックの準備をする画面を
追加してください。
ユーザーは持ち物の名前を入力し、
リストに追加して、チェックできます。
プロジェクトの規約に従い、
ローカルデータを使ってください。
アカウント、サーバー、決済は
作らないでください。
まず計画を説明し、そのあと変更した
ファイルを一覧にしてください。
既存のコマンドでプロジェクトを
確認してください。
スマホでテストすべき操作を
教えてください。
変更が終わったら、編集されたファイルを見て、アプリを表示します。エージェントがなぜサービスを追加したのか、なぜプロジェクトの大部分を書き換えたのかがわからなければ、説明を求めましょう。
持ち物の追加、空欄での入力、チェック、キーボードの表示をテストしてください。小さい画面でも、ボタンが押せる状態でなければいけません。技術的なコマンドが成功しても、それだけでこの操作の流れが使えるとは限りません。
5. 具体的な観察結果をもとに修正する
「動きません」だけでは、原因の候補が多すぎます。操作、期待した結果、実際に起きたことを書きましょう。
iPhoneで「水筒」を追加してから、アプリを
閉じて開き直しました。
リストが空に戻ります。アプリを開き直しても
持ち物が残るようにしたいです。
このプロジェクトで一番シンプルな修正を提案してください。
保存と持ち物の削除を確認する方法も
教えてください。
役に立つスクリーンショットやエラーメッセージを添えてください。ただし個人情報や秘密鍵は含めないこと。修正が何度も失敗するなら、やり直す前に、観察された原因をCodexに説明させましょう。動くバージョンは保存しておき、いつでも戻れるようにしてください。
6. プロトタイプから配布できるアプリへ
メイン機能が使えるようになったら、次の選択は目的によって変わります。ローカルデータか同期データか、ログイン必須か任意か、無料版かサブスクリプションか、です。
何かを追加するたびに、新しい確認作業が生まれます。アカウントを入れるなら、各ユーザーのデータへのアクセスをテストする必要があります。サブスクリプションなら、購入、復元、期限切れ後のアクセスをテストします。有料APIを使う機能なら、その呼び出しがどこで実行され、誰が利用料を払うのかを理解しておく必要があります。
これらのステップに進む前に、AIで作ったiOSアプリの落とし穴を確認してください。テスト版を配布するならTestFlightガイドを、公開するならApp Store公開ガイドを参考にしてください。
よくある質問
Codexはアプリに自動でAIを組み込みますか?
いいえ。コードを書くのにAIを使っても、完成したアプリにチャットボットが入ったり、モデルを呼び出したりするわけではありません。今回の例は、AIを含まないローカルのリストだけで動かせます。
すべてのツールに課金しなくても始められますか?
OpenAIの現在のプランで、自分のアカウントのアクセス権と制限を確認してください。サービスを増やす前に、まず機能ひとつから始めましょう。無料でアプリを作るガイドでは、プロトタイプと公開費用を分けて説明しています。
初心者にはCodexとClaude Code、どちらがいいですか?
スピードの宣伝文句ではなく、自分が最後までついていける流れかどうかで比べてください。CodexとClaude Codeの比較では、判断のための共通課題を用意しています。
次に何を作ればいいか知りたいですか?
無料の診断では、プロジェクトの現在地と次のステップがわかり、そのあと私のApple審査リジェクト対策チェックリストが届きます。iOS Kitには、私のアプリのスターターコードと、アイデアからApp Storeまでの4ステップの手順が入っています。方法を一通り学びたいなら、iOSアプリ開発の学習コースをご覧ください。AIで開発するなら、バイブコーディング講座のページでも同じ流れを紹介しています。