Guideline 2.3.10でリジェクト:メタデータの直し方
著者:Mehdi Azizi
公開・9 分
Guideline 2.3.10への対処法:ストアページ、スクリーンショット、アプリ内からAndroidやGoogle Playなど他プラットフォームの記載を消します。NG例とOK例、2.3.3と2.3.7も解説。
ガイドライン2.3.10「Accurate Metadata」は、ストアページやアプリの画面で他のプラットフォームに触れているアプリをリジェクトします。Android、Google Play、スクリーンショットに写った他社製のスマートフォンなどです。ストアページで語るのは、Appleデバイス上のあなたのアプリのことだけです。 記載がストアページにあるなら、修正して同じビルドを再提出します。アプリ内にあるなら、新しいビルドが必要です。
同じ理由でリジェクトされる「親戚」が2つあります。スクリーンショットが使用中のアプリを見せていない場合の2.3.3と、名前、サブタイトル、キーワードが誤解を招く場合の2.3.7です。僕は自分のアプリのストアページとスクリーンショットを自分で作っています。Solys、TradaZen、NoleraはApp Storeで公開中です。このガイドは2026年10月15日に確認したAppleの公式文書に基づいています。ストアページでのアプリ内課金の扱いは2.3.2の範囲なので、別の記事で扱います。リジェクト全体の概要はAppleがアプリをリジェクトする理由をどうぞ。
ガイドライン2.3.10には何が書かれている?
App Review Guidelinesのセクション2.3の考え方はシンプルです。ダウンロードする人が、何を手に入れるのかわかるようにすること。説明文、スクリーンショット、プレビュー、プライバシー情報は、アプリの実際の体験を反映していなければなりません。
2.3.10にはこうあります。「don't include names, icons, or imagery of other mobile platforms or alternative app marketplaces in your app or metadata, unless there is specific, approved interactive functionality.」つまり、他のモバイルプラットフォームや代替アプリマーケットプレイスの名前、アイコン、画像を、アプリ内にもストアページにも入れてはいけません。さらに「Make sure your app metadata is focused on the app itself and its experience.」とも書かれています。ストアページはアプリについて語り、関係のない情報は入れないということです。
押さえておくべきポイントは3つです。
- アプリ内もストアページと同じくらい重要です。 アプリ内の「Google Playで入手」ボタンも同じルールに引っかかります。
- 代替アプリマーケットプレイスも対象です。 一部の国にあるそうしたストアも、Androidと同様に名前を出してはいけません。
- 例外の範囲は狭いです。 Appleが承認した具体的なインタラクティブ機能があれば、他のプラットフォーム名を出せます。たとえばiPhoneとAndroidスマートフォン間でファイルを転送するアプリなら、それが機能そのものなのでAndroidと書けます。その場合はレビューメモで説明しましょう。
2.3.10リジェクトの典型的なメッセージ
タイトルは「Guideline 2.3.10 - Performance - Accurate Metadata」です。Appleのフォーラムに公開されたメッセージで、Appleはこう書いています。「Referencing third-party platforms in your app or its metadata is not permitted on the App Store unless there is specific interactive functionality.」続けて、アプリとストアページのすべての記載を削除するよう求めています。説明文、プロモーションテキスト、新機能、プレビュー、スクリーンショットです。このケースでは、スクリーンショットが開発者のWebサイトのページから作られていて、AppleはiPhoneではないデバイスとステータスバーを指摘していました。
使用中のスクリーンショットに関するAppleのヘルプページでも確認できます。たとえばステータスバーなどで他のプラットフォームに触れているスクリーンショットは、2.3.10として判断されます。
2.3.10に引っかかる記載が隠れている場所
- 説明文とプロモーションテキスト。 「Androidでも利用可能」が一番よくある一文です。
- リリースノート。 両方のストアで公開しているプロジェクトの落とし穴です。「Androidのキーボードを修正」のような共通のノートがApp Storeに載ってしまいます。iOSとAndroidのアプリのように1つのプロジェクトで両方のバージョンを作るなら、ノートは別々に書きましょう。
- スクリーンショットとプレビュー。 Androidスマートフォンのフレーム、Androidのステータスバー、Androidエミュレーターや自分のWebサイトで撮ったキャプチャ。
- アプリそのもの。 両方のストアバッジが並んだ共有画面や紹介画面、Play Storeを開く「アプリを評価」リンク、Androidに触れたウェルカムテキスト。React NativeやExpoのプロジェクトなら、
Platform.OSに応じてリンクとバッジを切り替えましょう。そうすればiOS版にはApp Storeだけが表示されます。 - すべての言語。 ローカライズごとに独自のテキストとスクリーンショットがあり、Appleはローカライズごとにスクリーンショットを審査します。1つの言語に記載が残っているだけで、提出がリジェクトされることがあります。
探すときは、ストアページのテキストとアプリの翻訳ファイルを検索します:rg -i "android|google play|play store"。そのあと、言語ごとにスクリーンショットを1枚ずつ見て、iPhone以外のステータスバーやフレームがないか確認します。
2.3.3:使用中のアプリを見せるスクリーンショット
公式の文言はこうです。「Screenshots should show the app in use, and not merely the title art, login page, or splash screen.」スクリーンショットは、ロゴやログイン画面、起動画面だけでなく、アプリが実際に使われている様子を見せる必要があります。上に重ねたテキストや画像はOKです。
Appleのヘルプページには数字のルールがあります。デバイスの種類ごとに、スクリーンショットの半分超が使用中のアプリを見せていなければなりません。 3枚なら2枚、4枚なら3枚です。残りはマーケティング用のビジュアルでメリットを紹介して構いません。使用中のスクリーンショットでは、追加したテキストがUIを隠してはいけません。
売れるストアページとも両立できます。実際の画面の上に短い見出しを置くだけなら、使用中のスクリーンショットのままです。サイズと枚数(デバイスサイズごとに最大10枚)はスクリーンショットの仕様にあります。
2.3.7:正直な名前、サブタイトル、キーワード
2.3.7は、固有の名前とアプリを説明するキーワードを求めており、「trademarked terms, popular app names, pricing information, or other irrelevant phrases just to game the system」でメタデータを埋めることを禁じています。検索を欺くための登録商標、有名アプリ名、価格、無関係なフレーズはNGです。
実際に求められることは次のとおりです。
- 名前は30文字以内。App Store ConnectのApp情報によると、サブタイトルも同じです。
- サブタイトルで他のアプリ名を出さず、検証できない約束もしない。
- 名前、サブタイトル、スクリーンショット、プレビューに価格を表示しない。
- キーワードに他社のアプリ名や企業名を入れない。バージョン情報のヘルプにも「Names of other apps or companies aren't allowed.」と書かれています。
「無料」という言葉は落とし穴です。Appleのフォーラムに公開された2.3.7のリジェクトで、Appleは無料やセール中のサービスへの言及も価格への言及とみなすと明言しています。
ある機能にサブスクリプションが必要だと書くのは求められていること。でも、スクリーンショットにその価格を載せるのはNGです。 前者は2.3.2、後者は2.3.7の要件です。Appleは名前、サブタイトル、キーワードのアドバイスをプロダクトページに関するページにまとめています。キーワードの選び方はApp Storeのキーワード、ストアページ全体についてはApp Store ASOのページで解説しています。
リジェクトかOKか:ルール別の比較表
リジェクト側は作例です。OKの名前の行は、2026年10月時点のフランスのApp StoreでのSolysの実際の名前です。
| ルール | リジェクト(例) | OK |
|---|---|---|
| 2.3.10 | 「iPhoneとAndroidで利用可能」 | 「iPhoneとiPadで利用可能」 |
| 2.3.10 | ノート「Androidのバグを修正」 | 「キーボードの表示を修正」 |
| 2.3.10 | Androidスマートフォンのフレーム内のキャプチャ | iPhoneシミュレーターのキャプチャ |
| 2.3.10 | アプリ内にApp StoreとGoogle Playのバッジ | iPhoneではApp Storeバッジのみ |
| 2.3.3 | ロゴ、ログイン、起動画面、その後に2画面 | 5枚中3枚以上が使用中の画面 |
| 2.3.3 | アプリなしの全画面マーケティングテキスト | 実際の画面の上に短い見出し |
| 2.3.3 | まだ提供していない機能のモックアップ | 提出バージョンの実際の画面 |
| 2.3.7 | 名前「目覚まし アラーム 睡眠 Pro 無料」 | 「Solys : Limiter temps d'écran」 |
| 2.3.7 | サブタイトル「[競合アプリ]より便利」 | メリットを伝えるサブタイトル |
| 2.3.7 | 競合アプリ名を含むキーワード | 用途の言葉:目覚まし、朝、ルーティン |
| 2.3.7 | スクリーンショットに「無料」や「50%オフ」 | スクリーンショットに価格もセールもなし |
2.3.10以外の実体験:説明文の中のサードパーティ名
クローゼット管理アプリのNoleraでは、説明文に試着機能で使っているAIサービスのOpenAIの名前を書いていました。Appleは中国での配信について、セクション5「Legal」を挙げて提出をリジェクトしました。採った解決策は、配信国から中国を外すことでした。
2.3.10のリジェクトではありませんが、原因は同じところにあります。ストアページに書くサードパーティのサービス名は、決して中立ではありません。 書く前に、それがユーザーがあなたのアプリを選ぶ助けになるか自問してください。たいていは、その機能が何をするかを説明すれば十分です。
修正して再提出する
- Appleのリストを読む。 メッセージには、どこで記載を見つけたか(説明文、スクリーンショット、アプリ)が書かれています。それに加えて、言語ごとに自分でも検索しましょう。
- 指摘された例だけでなく、すべて直す。 次の審査で2つ目の記載が見つかると、審査サイクルが丸ごと1回無駄になります。
- ストアページのみなら同じビルド。 App Store Connectで修正し、App Reviewに返信して再提出します。詳しくはApp Storeの審査期間で。
- アプリ内の記載なら新しいビルド。 レビュアーは送られたバイナリをテストします。
- 本当にインタラクティブ機能があるなら説明する。 返信の中で、アプリがもう一方のプラットフォームと何をするのか、どこでテストできるのかを伝えましょう。
僕が使う返信テンプレートです。英語なので、状況に合わせて調整してください。
Hello,
Thank you for your review.
We removed every reference to other platforms:
- Description and promotional text: [what changed].
- What's New: [what changed].
- Screenshots: replaced with captures from iPhone,
in all [number] localizations.
No change was needed in the app binary.
Best regards,
最後の一文は、事実である場合にだけ書いてください。
提出前の2.3チェックリスト
- ストアページのどの言語にも「Android」「Google Play」「Play Store」という言葉がない。
- リリースノートはiOS向けに書いたもので、Android版からのコピーではない。
- スクリーンショットはiPhoneかiPadで撮ったもので、他社のフレームやステータスバーがない。
- 各デバイスのスクリーンショットの半分超が使用中のアプリを見せている。
- 提出バージョンにない機能のモックアップがない。
- 名前とサブタイトルに価格、競合アプリ名、検証できない約束がない。
- キーワードにサードパーティのブランド名や企業名がない。
- スクリーンショットに「無料」や割引率がない。
- アプリ内のストアリンクとバッジがプラットフォームに合わせてある。
一発で審査を通るストアページ
Apple Review Kitには、提出前の僕のチェックリストと、プロジェクト、ペイウォール、ストアページを見直すClaude Codeのスキルをまとめています。2.3.3に違反せずに売れるスクリーンショットを作るなら、App Store Screenshots Kitがアプリの実際の画面から、Appleが求めるサイズでビジュアルを作ります。人の目で見てほしいなら、僕と1時間のセッションを予約してください。リジェクト後の手順全体はAppleにリジェクトされたアプリのページにあります。
初めてのリリースを準備しているなら、無料の診断を受けてみてください。手順を正しい順番に整理し、僕のAppleリジェクト対策チェックリストをお送りします。トップページでは、最初からストアページを意識してモバイルアプリを作る方法を紹介しています。
よくある質問
「Guideline 2.3.10 - Performance - Accurate Metadata」とはどういう意味?
他のプラットフォームへの言及によるリジェクトのタイトルです。Appleがストアページかアプリ内で、Android、Google Play、その他のアプリストアの名前、アイコン、画像を見つけたということです。修正方法は、すべての言語ですべての記載を削除することです。
アプリがAndroidでも使えると書いてもいい?
ストアページにもiOS版アプリにも書けません。唯一の例外は、もう一方のプラットフォームとの実際のインタラクティブ機能がある場合で、レビューメモで説明が必要です。他でも使えることを伝えたいなら、自分のWebサイトを使いましょう。
使用中のアプリを見せるスクリーンショットは何枚必要?
デバイスの種類ごとに半分超です。3枚なら2枚、4枚なら3枚が使用中のアプリを見せる必要があります。残りはマーケティング用のビジュアルでメリットを紹介して構いません。
2.3.10でリジェクトされたら新しいビルドが必要?
記載がストアページだけなら不要です。App Store Connectで修正して同じビルドを再提出します。共有画面のGoogle Playバッジのように記載がアプリ内にあるなら、新しいビルドが必要です。
キーワードに競合アプリの名前を入れてもいい?
いいえ。App Store Connectのヘルプはキーワードに他のアプリ名や企業名を入れることを禁じており、2.3.7は検索を欺くための登録商標の使用をリジェクトします。代わりに、ユーザーが自分のニーズを表すときに入力する言葉を狙いましょう。