Missing Metadataの原因と解決法
著者:Mehdi Azizi
公開・9 分
必須項目が未入力という意味です。言語、価格、期間、国、審査用スクリーンショット、有料契約を確認し、サブスクをアプリのバージョンと一緒に提出します。
Missing Metadataは、サブスクリプションやアプリ内課金に必須の情報が少なくとも1つ足りないという意味です。言語、価格、期間、国、審査用スクリーンショット、有料アプリ契約の順に確認してください。 この状態のままだと審査に提出できず、アプリからプロダクトを読み込むこともできません。さらに、最初のサブスクはアプリのバージョンと一緒に提出する必要があります。
僕は2026年7月、トレードシミュレーターアプリのTradaZenでこのステータスに出くわしました。新しく作った週額サブスクには期間も価格もグループも2つの言語も設定してありました。それなのに「Missing Metadata」のまま。足りなかったのは審査用スクリーンショットだけでした。この記事では、確認すべき原因、プロダクトの各ステータスとそれぞれを解除する方法、そしてRevenueCatとの関係を解説します。
Missing Metadataとはどういう意味?
今年まで、Appleのヘルプはこのステータスを「プロダクトは作成済みだが、スクリーンショットの送信かメタデータの入力がまだ終わっていない」と説明していました。どの項目が足りないかは、ステータスには一切表示されません。ここが一番厄介なところで、自分で探すしかないんです。
注意:2026年7月に表示名が変わりました。 App Store Connectのリリースノートでは、7月15日付で新しい提出方法が発表されています。各アプリ内課金は、それぞれのページからAdd for Reviewで提出する形になりました。ステータス一覧のページからは「Missing Metadata」が消えています。最初のステータスは「Prepare for Submission」で、「必須メタデータが不足している場合は、提出に追加する前に入力すること」と書かれています。RevenueCatのドキュメントでも、審査前の新しいプロダクトは、メタデータが不足していても「Prepare for Submission」と表示されると確認できます。
一方、App Store Connect APIは今でもMISSING_METADATA、続いてREADY_TO_SUBMITを返します。なので、このAPIを使っているツールではまだこの言葉が表示されます。表示名がどうであれ、診断は同じです。必須項目のどれかが空になっています。
確認すべき原因(この順番で)
僕はプロダクトのページからアカウントまで、この順番で確認しています。
| 原因 | 修正する場所 |
|---|---|
| 名前または説明が空 | プロダクトのページ |
| グループの表示名がない | グループのページ |
| 価格または期間が未設定 | プロダクトのページ |
| 提供国が1つもない | Availability |
| 審査用スクリーンショットなし | Review Information |
| 有料アプリ契約が無効 | Business |
| 最初のサブスクを単独で提出 | 提出 |
1. プロダクトの言語。 アプリ内課金の情報ページによると、表示名と説明は少なくとも1つの言語で必須です。名前は2〜30文字、説明は45文字以内。言語が1つもないプロダクトは提出できません。
2. グループの言語。 サブスクリプショングループにも表示名があり、ユーザーがiPhoneでサブスクを管理するときに表示されます。Appleのサブスクのページにあるとおり、グループのページのDisplay Name and Descriptionで追加します。必須には見えない項目です。ところがAppleのフォーラムでは、ここが空のあいだグループ内のサブスクがすべて止まっていた、という開発者の報告があります。ステータスはグループではなくサブスク側に表示されるので、混乱しやすいんです。
3. 価格と期間。 サブスクには期間(1週間から1年)と価格が必要です。テクニカルノートTN3186でも、プロダクトが読み込めないときはまずここ、つまり識別子、価格、言語を確認するよう書かれています。また、期間は審査に提出したあとは変更できない点も覚えておいてください。
4. 提供状況。 Availabilityで国または地域を少なくとも1つ選んでください。Appleによると、提供状況が未設定だと「Approved」ステータスは表示されません。
5. 審査用スクリーンショット。 TradaZenで僕が引っかかったのがこれで、フォーラムでもよく見かける原因です。「App Review Screenshot」は、アプリ内での課金の見え方、通常はペイウォールを写したものです。審査担当者のためだけのもので、App Storeには表示されません。形式はApp Storeのスクリーンショットと同じです。一度アップロードすると差し替えはできますが、削除はできません。
1024 x 1024ピクセルのプロモーション画像と混同しないでください。こちらはストアページで課金をアピールする場合や、ウィンバックオファーを作る場合にだけ使うもので、独自のルールがあります。僕はサブスクのプロモーション画像でリジェクトされてそれを学びました。
6. 有料アプリ契約。 アプリ内課金を提供するには、アカウント保有者がBusinessでPaid Apps Agreementに署名し、銀行口座と税務情報を登録する必要があります。プロダクトの項目ではありませんが、すべてがこれに左右されます。Appleは、最新版の契約に同意するまで新しいアプリ内課金は作成できないと書いています。審査に向けた課金の準備のページには、この契約が有効になるまで有料の課金は審査中に動作しないとも書かれています。Businessでは、契約、銀行口座、税務フォームのすべてが有効になっている必要があります。手順はAppleデベロッパーアカウントのガイドで詳しく解説しています。
7. 最初のサブスクを単独で提出している。 これはメタデータ不足ではありません。でも、全部入力済みのプロダクトがいつまでも審査に出ない理由としては一番多いものです。詳しくは後で説明します。
プロダクトの各ステータスと解除方法
僕がいつも手元に置いているチェックリストです。1列目はAPIが返すステータス、2列目は2026年7月以降のAppleヘルプでの表示名です。
| ステータス(API) | 現在の表示名 | 解除方法 |
|---|---|---|
| MISSING_METADATA | Prepare for Submission | 項目を入力する |
| READY_TO_SUBMIT | Prepare for Submission | Add for Review |
| 該当なし | Ready for Review | Submit for Review |
| WAITING_FOR_REVIEW | Waiting for Review | Appleを待つ |
| IN_REVIEW | In Review | Appleを待つ |
| APPROVED | Approved | 提供国とアプリの承認 |
| REJECTED | Rejected | 修正してUpdate Review |
詳しく見ていきます。
- Missing MetadataからReady to Submitへ。 原因1〜5の項目を入力し、保存してページを再読み込みします。7月に僕が見た画面では「Missing Metadata」と表示され、次のステータスは「Ready to Submit」でした。
- Ready to SubmitからReady for Reviewへ。 サブスクのページでAdd for Reviewをクリックし、既存の提出か新しい提出に追加します。アプリ内課金の提出手順では、プラットフォーム、アプリのバージョン、必要ならグループを選びます。この時点から、変更できるのは参照名、価格、提供状況だけになります。
- Ready for ReviewからWaiting for Reviewへ。 アプリのバージョンとグループが同じ提出に入っていることを確認し、Submit for Reviewをクリックします。
- Waiting for ReviewからApprovedへ。 やることはありません。ペイウォールが動く状態を保つだけです。課金が「Approved」ではなく「Accepted」になった場合は、同じ提出内の別の項目がリジェクトされています。すべてが受理されるまで、Appleは何も承認しません。
- Rejected。 理由は提出のメッセージに表示されます。該当項目を修正し、Update Reviewをクリックしてから、提出し直してください。
最初のサブスクはアプリのバージョンと一緒に提出する
ルールはAppleのヘルプに書かれています。最初のサブスクは、各タイプの最初の課金と同じく、アプリの新しいバージョンと一緒に提出する必要があります。 新しいグループは、少なくとも1つのサブスクと一緒に提出します。最初の項目が承認されれば、アプリに承認済みのバージョンがある限り、同じタイプの以降の課金は新しいバージョンなしで提出できます。
TradaZenではまさにこうなりました。7月のバージョンは年額と月額と一緒に提出。まだ「Missing Metadata」だった週額は提出から外れました。アプリが承認されたあとは、新しいビルドなしで週額だけを提出できました。
サブスクなしでアプリだけを提出すると、サブスクを承認してもらうために新しいバージョンが必要になります。この1サイクルが何日分のロスになるかは、App Storeの審査期間のガイドで解説しています。
RevenueCatとの関係:空のオファリング
RevenueCat自体は何も販売しません。SDKはRevenueCatのサーバーからプロダクトの識別子を読み込み、iPhoneからApp Storeにプロダクトをリクエストします。App Storeが何も返さなければオファリングは空になり、ペイウォールには何も表示されません。そのときSDKのログにはこう表示されます。「There's a problem with your configuration. None of the products registered in the RevenueCat dashboard could be fetched from the App Store.」
RevenueCatによると、メタデータがすべて揃ったプロダクトは、審査前でもサンドボックスで読み込めます。不完全なプロダクトは読み込めません。RevenueCatとAppleが挙げるほかの原因は次のとおりです。
- 有料アプリ契約と銀行口座:RevenueCatによると、反映まで最大24時間かかることがあります。
- プロダクトの変更:Appleによると、サンドボックスに反映されるまで最大1時間かかることがあります。
- App Store Connect、RevenueCat、コードの間でプロダクト識別子が一致していない。
TradaZenでは、プロダクトが返ってこないサブスクのカードはコード側で非表示にし、ペイウォール自体は壊れないようにしています。2026年10月には、別の理由でオファーのないペイウォールを見ました。SDKのキャッシュから読み込んだオファリングが空だったんです。それ以来、オファリングが空ならアプリのコードがStoreKitに直接プロダクトをリクエストし、ストアが応答しなければ再試行を促すようにしています。
オファーのないペイウォールを行き止まりにしてはいけません。 ユーザーにとっても、購入できる必要がある審査担当者にとってもです。全体の組み立て方はiOSサブスクのためのRevenueCatのガイドに、表示まわりの落とし穴はペイウォールのよくあるミスにまとめています。プロダクトの準備ができたら、ペイウォールがガイドライン3.1.2を守っているかも確認してください。
サブスクの接続に1週間もかけないために
iOS & Android Kitは僕のアプリのスターターコードがベースです。オンボーディング、ペイウォール、サブスクはすでに実装済みで、3つ目のステップ「収益化をつなぐ」で設定方法をガイドします。App Store Connectのプロダクトから購入の検証までの全体の流れは、iOSアプリ内サブスクのページで解説しています。
初めてのリリースを準備中なら、無料の診断を受けてください。手順を正しい順番に並べ直し、Appleのリジェクト対策チェックリストをお送りします。それでもサブスクが止まったままなら、僕と1時間のセッションを予約してください。一緒にApp Store Connectを開いて、空の項目を探しましょう。
よくある質問
すべて入力したのに、サブスクがMissing Metadataのままなのはなぜですか?
まず審査用スクリーンショットを確認し、次に必須に見えないサブスクリプショングループの表示名を確認してください。その後、価格、期間、少なくとも1つの提供国、Businessの有料アプリ契約をチェックします。修正のたびに保存してページを再読み込みしてから判断してください。
サブスクにスクリーンショットは必要ですか?
はい、App Review Screenshotと呼ばれる審査用スクリーンショットが必要です。アプリ内の課金、通常はペイウォールを写したもので、審査担当者だけが見ます。App Storeには表示されません。1024 x 1024ピクセルのプロモーション画像と混同しないでください。こちらは課金をアピールする場合やウィンバックオファーにだけ使います。
アプリの新しいバージョンなしでサブスクを提出できますか?
最初のサブスクはできません。最初のサブスクとそのグループは、アプリの新しいバージョンと一緒に提出します。最初のサブスクが承認されれば、アプリに承認済みのバージョンがある限り、以降のサブスクは単独で提出できます。
アプリ内課金のPrepare for Submissionとはどういう意味ですか?
2026年7月以降のAppleヘルプで、まだ提出に追加されていないプロダクトに付く表示名です。メタデータが不足していても表示されます。App Store Connect APIでは、今でもMISSING_METADATAとREADY_TO_SUBMITで2つのケースを区別しています。
RevenueCatが空のオファリングを返すのはなぜですか?
App StoreがiPhoneにプロダクトを1つも返していないからです。よくある原因は、メタデータの不足、有料アプリ契約が無効、プロダクト識別子の不一致、最近の変更がまだ反映されていないことです。この場合でもユーザーが行き詰まらないよう、ペイウォール側で対処しておく必要があります。

