Guideline 2.3.2 リジェクト:サブスクのプロモーション画像
著者:Mehdi Azizi
公開・5 分
Guideline 2.3.2 Accurate Metadata:アプリアイコンをサブスクのプロモーション画像に使うとリジェクトされます。原因と、ロックされた提出の直し方を解説します。
Guideline 2.3.2は、App内課金の掲載情報に関するルールです。このルールでよくあるリジェクトが、アプリのアイコンをサブスクリプションのプロモーション画像に使ってしまうケースです。 Appleが求めているのは、課金アイテムごとに専用の画像を用意するか、画像をまったく設定しないかのどちらかです。
僕は、ワードローブ管理アプリのNoleraでこれを食らいました。しかも2つのサブスクリプションで同時にです。この記事では、ルールの中身と直し方を解説します。提出がロックされてしまった場合の対処も含めています。
Guideline 2.3.2には何が書かれている?
Guideline 2.3.2は、App Review Guidelinesのセクション2.3「Accurate Metadata」の一部です。このセクションは正確な掲載情報を求めています。2.3.2で言っているのは次の3点です。
- 説明文、スクリーンショット、プレビューでは、追加の購入が必要な部分をはっきり示すこと。
- App StoreでApp内課金をプロモーションする場合、その名前、画像(ルール本文では「Screenshot」)、説明文は全年齢向けにふさわしく、Appleのガイドラインに沿っていること。
- App Storeから開始された購入を、アプリ側で完了できること。
引っかかりやすいのは2つ目です。App Store Connectでは、サブスクリプションやApp内課金のひとつひとつに「プロモーション画像」の欄があります。ここはつい手元にあるもので急いで埋めてしまいがちです。そして手元にあるのは、たいていアイコンなんですよね。
Appleがプロモーション画像に求めるもの
ガイドラインはPromoting Your In-App Purchasesのページにあります。
- 形式:高品質なPNGまたはJPEG、1024 × 1024ピクセル。
- 内容:その課金アイテムを表す、固有の画像。
- スクリーンショット:不可。スクリーンショットを画像にしてはいけません。
- アプリのアイコン:不可。アイコンと見間違えるような画像はNGです。
- 画像内のテキスト:非推奨。
- 左下の角:重要なものを置かないこと。Appleがここに枠を重ね、場合によってはアプリのアイコンも表示します。
僕の考えでは、アイコンに関するルールの理由は最後の項目にあります。課金アイテムが製品ページの外、たとえば検索結果に表示されるとき、Appleは画像の角にアプリのアイコンを自動で付けます。画像そのものがアイコンだと、ビジュアルが課金アイテムについて何も伝えなくなってしまいます。
NoleraでくらったGuideline 2.3.2のリジェクト
2026年9月17日、NoleraはiPad Airでの審査の結果リジェクトされました。メッセージには複数のルールが挙げられていて、その中に2.3.2がありました。サブスクリプションのプロモーション画像が要件を満たしていない、という指摘です。
原因は、2つのサブスクリプションでプロモーション画像がアプリアイコンのコピーになっていたことでした。
修正内容:2つのサブスクリプションから画像を削除し、提出を作り直しました。
教訓:掲載情報はすべての項目が審査されます。何も考えずに埋めた項目もです。任意の項目を空欄にしても損はありません。でも間違った内容で埋めると、審査が1サイクル無駄になります。
プロモーション画像は本当に必要?
一般的なケースでは不要です。App Store Connectのヘルプによると、画像が必須になるのは2つの場合だけです。課金アイテムを製品ページでプロモーションする場合と、Win-backオファーを設定する場合です。それ以外なら空欄のままで大丈夫です。僕もNoleraではそうしました。
サブスクリプションをプロモーションしたいなら、ちゃんとした画像を作りましょう。テキストなしで、小さく表示しても見やすく、そのサブスクで何が使えるようになるかが伝わるビジュアルです。
ロックされた提出を修正する
リジェクトされると、提出は「Unresolved Issues」の状態になります。この状態では、提出に含まれるサブスクリプションがロックされていて、プロモーション画像を削除できません。
僕の場合は、App Store ConnectのAPIをコマンドラインから使って解決しました。Webの画面で同じことができるかは確認していません。
- 提出に含まれる要素をすべてメモする:アプリのバージョン、各サブスクリプション、サブスクリプショングループ、各App内課金。
- 問題のサブスクリプションを提出から外す。 注意:この操作は取り消せません。また、外したあとはその提出に何も追加できなくなります。
- サブスクリプションを修正する:再び編集できるようになっているので、画像を削除するか差し替えます。
- 提出をキャンセルする:キャンセルが完了するのを待ってから、新しい提出を作成します。
- 手順1でメモした要素をすべて追加し直し、ビルドを紐づけて、まとめて再提出します。
リジェクトの理由が、サブスクリプションに触れずに直せる点だけなら、同じ提出のまま再提出できます。Appleとのやりとりの詳細は、Guideline 2.1のガイドにまとめています。
提出前のGuideline 2.3.2チェックリスト
- すべてのApp内課金の名前と説明文が全年齢向けになっている。
- プロモーション画像にアプリのアイコンやスクリーンショットを使っていない。
- プロモーションしない課金アイテムには画像は不要。欄は空欄のままにする。
- 説明文とスクリーンショットで、有料の部分がはっきりわかる。
- 初めて提出するサブスクリプションが、アプリのバージョンにきちんと添付されている。
サブスクリプションの実装全体については、RevenueCatでApp内サブスクリプションを導入するを読んでください。
次の提出でGuideline 2.3.2のリジェクトを避けるために
Apple Review Kitには、僕の提出前チェックリスト、Appleにリジェクトされて修正した実例、そしてプロジェクトと掲載情報をチェックしてくれるClaude Codeのスキルが入っています。提出が止まっていて人の目で見てほしいなら、僕と1時間のセッションを予約してください。ビデオ通話で、あなたの画面を見ながら一緒に見直します。全体的な進め方はAppleにアプリをリジェクトされたらのページに、ほかのよくある理由はAppleがアプリをリジェクトする理由にまとめています。
初めてのリリースを準備中なら、無料の診断を受けてみてください。やるべきステップを順番に整理して、Appleのリジェクト対策チェックリストもお送りします。
よくある質問
アプリのアイコンをプロモーション画像に使えますか?
使えません。Appleは、アプリのアイコンと見間違えない画像を求めています。製品ページの外では、Appleが画像の角にアイコンを自動で付けるので、同じものを繰り返しても意味がありません。これがNoleraで僕が受けた2.3.2リジェクトの理由です。
サブスクリプションのプロモーション画像のサイズは?
AppleはPNGまたはJPEG、1024 × 1024ピクセル、RGB、レイヤーを統合済みで角丸なしのファイルを求めています。画像は小さく表示されることが多いので、縮小しても見やすく、左下の角に重要な要素がないようにしましょう。
サブスクリプションごとにプロモーション画像が必要ですか?
必要ありません。画像が必須になるのは、サブスクリプションを製品ページでプロモーションする場合か、Win-backオファーを設定する場合だけです。その場合は、プロモーションする課金アイテムごとに専用の画像を用意します。それ以外なら、アイコンを入れるより空欄のままにしておきましょう。
Guideline 2.3.2でリジェクトされたら新しいビルドが必要ですか?
この理由だけなら不要です。プロモーション画像はバイナリではなく掲載情報の一部です。App Store Connectで修正して再提出すればOKです。僕の場合は、サブスクリプションがロックされていたので提出を作り直す必要がありました。