Guideline 4.0 Designリジェクト対処法
著者:Mehdi Azizi
公開・9 分
Guideline 4.0は使いにくいUIへのリジェクトで、多くはiPadが原因です。iPhone SEとiPadで全画面を確認して直し、返信しましょう。
「Guideline 4.0 - Design」は、ほかのルールのような番号付きの規定ではありません。Appleのルールのうち、Designセクションの導入部分です。インターフェースが求められる水準に届いていないと判断されたときに引用されます。公開されているリジェクト事例は似たものばかりです。iPadで画面が窮屈になっている、テキストが読みにくい、ログインがSafariに飛ばされる、Sign in with Appleの組み込み方がまずい、といったケースです。修正はほぼ必ず、メッセージに書かれたデバイスで1画面ずつ確認するところから始まります。
僕は自分のiOSアプリをExpoで公開しています。Solys、TradaZen、NoleraはどれもiPhone専用の設定です。それでもレビュアーはSolysとNoleraをiPadでテストしました。このガイドは、Appleの公式テキスト、ほかの開発者が公開した4.0のリジェクト事例、そして僕が毎回の提出前に使っている見た目のチェック表をもとにしています。リジェクト理由の全体像はAppleがアプリをリジェクトする理由を読んでください。
Guideline 4.0 Designは何を対象にしている?
App Review Guidelinesのセクション4は、番号のない段落から始まります。「Apple customers place a high value on products that are simple, refined, innovative, and easy to use, and that's what we want to see on the App Store.」続けて、デザインは開発者に任せるものの、この後の内容は「minimum standards for approval」だと書かれています。承認後に品質が落ちたアプリは削除される可能性がある、という警告もあります。
要するに、Appleはシンプルで洗練された使いやすいアプリを求めていて、4.0はどの細かいサブルールにも当てはまらない問題のときに使われます。 テキストに数値の基準はありません。実際の目安になるのは、AppleのデザインルールであるHuman Interface Guidelinesです。
よくある4.0リジェクト
Appleのフォーラムで公開されていたメッセージから見つけた4つのケースを、引用された文言と一緒にまとめました。
| ケース | Appleの文言 | 対処 |
|---|---|---|
| iPadで画面が窮屈 | 「crowded」 | 可変レイアウト |
| テキストが読めない | 「hard to read type」 | HIGのサイズ |
| Safariでログイン | 「taken to Safari」 | アプリ内でログイン |
| Sign in with Apple | 名前を再入力させる | 取得済みの名前を使う |
iPadで画面が窮屈、または見切れる
2025年9月に公開された典型的なメッセージです。「Parts of the app's user interface were still crowded, laid out, or displayed in a way that made it difficult to use the app when reviewed on iPad Air (5th generation) running iPadOS 26.0.」続く部分では、アプリが画面の一部しか使っていないと指摘されていました(フォーラムのスレッド)。
原因はルール2.4.1にあります。「iPhone apps should run on iPad whenever possible.」Expoのアプリ設定によると、Expoではios.supportsTabletオプションがデフォルトでfalseです。この場合、iPhoneアプリはiPad上で互換モードで動き、iPhoneサイズのウィンドウに表示されます。iPhone専用に設定しても、iPadでのテストは避けられません。 SolysのデモがクリアできなくなったのもiPad Air上でした。このケースはguideline 2.1のガイドで詳しく書いています。
道は2つです。1つはiPadにきちんと対応し、使える領域に合わせてレイアウトを変えること。Appleのデザインルールでは、デバイスの機種ではなくサイズクラスで配置を決めるよう求めています。もう1つはiPhone専用のままにして、すべての画面を互換モードのウィンドウに収めることです。
テキストが読みにくい
2025年1月に公開されたメッセージです。「Your app included hard to read type or typography.」ここでAppleは、ユーザーはアプリが「simple, refined, and easy to use」であることを期待している、と念を押しています(フォーラムのスレッド)。
Appleのタイポグラフィのルールでは、iOSの目安としてデフォルト17ポイント、最小11ポイントが示されています。アクセシビリティのルールでは、17ポイントまでのテキストに4.5:1以上のコントラスト、タップ領域はデフォルトで44×44ポイントを求めています。
僕のように、どの画面でも改行位置をそろえるために小さい画面でフォントを縮小している場合は落とし穴があります。いちばん小さいテキストがiPhone SEで縮小されても11ポイント以上あるか確認してください。
ログインがSafariに飛ばされる
Appleのフォーラムで公開されたメッセージです。「We noticed that the user is taken to Safari to sign in or register for an account, which provides a poor user experience.」Appleは登録とログインをアプリ内でできるようにすることを求め、アプリ内のSafariビューを推奨しています。
Expoならexpo-web-browserで、アプリを離れずに両方に対応できます。openAuthSessionAsyncはモーダルウィンドウで認証セッションを開き、openBrowserAsyncはページをアプリ内のSafariビューで表示します。逆に、Linking.openURLでログインを開くとSafariアプリに飛ばされます。どのログイン手段を用意するかは、別のルールである4.8の話です。
Sign in with Appleの組み込みが不適切
2024年5月に公開されたメッセージです。「Your app requires users to provide their name after using Sign in with Apple. This information is already provided by the Authentication Services framework.」(フォーラムのスレッド)。
expo-apple-authenticationのドキュメントにこの落とし穴が書かれています。名前とメールアドレスが渡されるのは初回ログインのときだけです。すぐに保存してください。 そうしないと、もう一度入力させたくなってしまいます。ボタンもライブラリが用意しているものを使いましょう。色はbuttonStyle、角の丸みはcornerRadiusで指定し、styleでは決して変えないでください。
4.0、4.2、4.3:混同しやすい3つのデザイン関連リジェクト
| ルール | 判断されるもの | 対処 |
|---|---|---|
| 4.0 | インターフェース | 画面を修正 |
| 4.2 | アプリの有用性 | ネイティブの中身を追加 |
| 4.3 | 類似性 | コンセプトを変える |
4.2 Minimum Functionalityは、アプリを「beyond a repackaged website」に引き上げる機能、コンテンツ、インターフェースを求めています。4.0との境界は微妙で、Webサイトをアプリに包んだだけのものは両方を受けることがあります。アプリの中身が足りないなら、画面を手直ししても解決しません。
4.3はコピーアプリや飽和したカテゴリが対象です。2つの項目についてはguideline 4.3 Design Spamのガイドで詳しく説明しました。どれだけ丁寧なUIでも、ほかの無数のアプリに似ているアプリは救えません。
提出前の見た目チェック表
これは僕が毎回の提出で追加している項目です。僕のアプリでは、各画面をいちばん大きいiPhone向けにデザインし、小さい機種では1つの倍率で縮小しています。比率も改行位置も同じです。そのうえで、iPhone SE、標準のiPhone、いちばん大きいiPhone、互換モード確認用のiPadの表示を並べて比べます。
| チェック項目 | デバイス | 満たすべきこと |
|---|---|---|
| 初回起動 | iPhone SE | 何も見切れない |
| オンボーディング全体 | iPad | すべてのボタンに届く |
| キーボード表示中 | iPhone SE | 入力欄とボタンが見える |
| 文字サイズ拡大 | 標準のiPhone | テキストが切れない |
| ダークモード | すべて | どこでもテキストが読める |
| セーフエリア | 最大サイズ | Dynamic Islandの下に何もない |
| ペイウォール | iPhone SE | 価格とリンクが見える |
| ログイン | iPad | アプリ内で完結する |
補足を3つ:
- 文字サイズ拡大。 Appleのタイポグラフィのルールには簡単なテストが紹介されています。「設定」>「アクセシビリティ」>「画面表示とテキストサイズ」でいちばん大きい文字サイズを有効にし、すべてが読めるままか確認する方法です。
- ダークモード。 Appleのダークモードのルールは、どちらの外観でもアプリが読めることを求めています。Expoは
userInterfaceStyleを設定しないとデフォルトでlightを適用します。Solysは端末の設定に従い、TradaZenはダーク固定、Noleraはライト固定です。どのケースでも、実際に表示される外観をテストしています。 - セーフエリア。 コンテンツがDynamic Islandやホームインジケータの下に入らないようにします。方法はExpoのセーフエリアガイドに詳しく書かれています。
Macではシミュレータをコマンドラインで設定できるので、チェック表をすばやく繰り返せます:
xcrun simctl ui booted appearance dark
xcrun simctl ui booted content_size accessibility-extra-extra-extra-large
xcrun simctl io booted screenshot ecran-se-sombre.png
実機では、TestFlightのビルドで同じ確認をもう一度します。方法論について:このチェック表は僕自身のもので、自分のアプリが受けたリジェクトをもとに作ったものです。Appleが提供しているリストではありません。想定外を減らすことはできますが、承認を保証するものではありません。
4.0リジェクトにはどう返信する?
- メッセージに書かれたデバイスとバージョンを確認し、シミュレータで同じ機種を開きます。
- 該当箇所をすべて修正します。 典型的なメッセージは、スクリーンショットの画面だけでなく、問題の「address all instances」を求めています。
- 新しいビルドを送ります。 レビュアーがテストするのはアプリに組み込まれたコードです。
- 同じデバイスで撮ったスクリーンショットを添えて、App Reviewのメッセージに返信します。
- 確信があるときだけ異議を申し立てます。 AppleではApp Review Boardに申し立てることができますが、リジェクトされた提出1件につき1回だけです。
僕なら使うテンプレートです。状況に合わせて変えてください:
Hello,
Thank you for your feedback regarding Guideline 4.0.
We reproduced the issue on [device] running [OS version].
Changes in build [X]:
- [Screen]: [what was crowded or hard to read], now [fix].
- [Screen]: [fix].
We also checked every screen on iPhone SE, a standard
iPhone, the largest iPhone and iPad, with larger text
sizes and Dark Mode.
Attached: screenshots of the updated screens on [device].
Best regards,
デザインでリジェクトされない提出の準備
Review Kitには、iPadに関するルール2.4.1などをカバーした僕の提出前チェックリストと、プロジェクトを見直すClaude Codeのスキルが入っています。人の目で見てほしいなら、僕と1時間のセッションを予約してください。ビデオ通話で、あなたの画面を複数のサイズで一緒に開いて確認します。リジェクト後の対応手順の全体はAppleにリジェクトされたアプリのページにあります。
初めてのリリースを準備中ですか?無料の診断を受けてください。やるべきステップを順番に整理し、僕のAppleリジェクト対策チェックリストをお送りします。
よくある質問
リジェクトメッセージの「Guideline 4.0 - Design」とはどういう意味?
Appleが、特定のサブルールを指さずに、インターフェースが求められる水準に届いていないと判断したということです。画面が窮屈、テキストが読みにくい、ログインの流れが悪い、などです。メッセージには通常、使われたデバイスが書かれていて、スクリーンショットが添付されていることもよくあります。
iPhone専用に設定しているのに、なぜAppleはiPadでテストするの?
ルール2.4.1で、iPhoneアプリは可能な限りiPadでも動くべきとされているからです。アプリはiPad上で互換モードで、iPhoneサイズのウィンドウに開きます。そこでもすべての画面が使える状態でなければなりません。
4.0リジェクトの後は新しいビルドが必要?
ほとんどの場合、必要です。レビュアーは初回起動時に組み込まれたコードをテストするので、リモートで配信した修正は見てもらえないことがあります。この点はguideline 2.1のガイドで説明しています。
承認されるためにダークモードは必須?
審査ルールのテキストでは義務になっていません。デザインのルールでは、ユーザーはアプリが自分の設定に従うことを期待している、とされています。Expoでできるようにライトかダークに固定するなら、その外観をテストしてください。端末の設定に従うなら、両方をテストしてください。
4.0リジェクトに異議を申し立てられる?
はい。アプリがルールを守っていると考えるなら、App Review Boardに申し立てできます。Appleは具体的な理由を求めていて、申し立てはリジェクトされた提出1件につき1回だけです。また、情報の提供を求められている場合は先にそれに回答する必要があります。

