App Storeプレビュー動画の形式・長さ・ルール
著者:Mehdi Azizi
公開・10 分
App Storeの動画は15〜30秒、画面サイズと言語ごとに最大3本、最新iPhoneは886 x 1920。アプリの画面収録のみが使えます。
App Storeの動画は、Appleが「App Preview」と呼ぶもので、アプリ内で収録した15〜30秒のプレビューです。画面サイズごと、言語ごとに3本まで設定できます。最近のiPhoneでは、App Store Connectが受け付ける解像度は1つだけです。縦向きで886 x 1920ピクセル、横向きなら1920 x 886です。そして、動画にはアプリの画面収録しか入れてはいけません。これがガイドライン2.3.4です。
プレビューは、App Storeの製品ページや検索結果で、音なしで自動再生されます。iOS 27からは2つ目の動画が加わりました。製品ページのヘッダーで、21:9形式、独自のルールがあります。このガイドでは両方を扱います。内容はすべてAppleの公式ページによるもので、2026年11月3日に再確認しています。
僕は自分のiOSアプリ、Solys、TradaZen、Nolera、Vigieを公開しています。静止画スクリーンショットのサイズはApp Storeスクリーンショットのサイズにまとめています。ここでは動画の話だけをします。
App Store動画:Appleが求める形式
プレビューは任意です。以下はApp Store Connectの仕様ページにある技術要件です。
| 項目 | 要件 |
|---|---|
| 本数 | 画面サイズと言語ごとに0〜3本 |
| 長さ | 最短15秒、最長30秒 |
| ファイルサイズ | 最大500MB |
| ファイル形式 | H.264の.mov、.m4v、.mp4、またはProResの.mov |
| フレームレート | 最大30fps |
| H.264の目標ビットレート | 10〜12Mbps |
| 音声 | ステレオ、AAC 256kbps、44.1kHzまたは48kHz |
| iOSでの向き | 縦または横 |
| ポスターフレーム | デフォルトは5秒時点の画像 |
ProResは422 HQのみ受け付けられます。見落としやすいポイントが3つあります。
- コーデック。 圧縮動画ではH.264しか通りません。HEVCのファイルは変換が必要です。
- フレームレート。 60fpsで収録すると上限を超えます。
- プロファイル。 プログレッシブ動画で、High Profile レベル4.0までです。
iPhoneとiPadごとの解像度は?
動画は画面の解像度ではなく、Appleが受け付ける解像度で用意してください。 iPhone 17 Pro Maxのスクリーンショットは1320 x 2868ピクセルですが、プレビューは886 x 1920で提出します。
| デバイスグループ | 例 | 縦 | 横 |
|---|---|---|---|
| Dynamic Island搭載iPhone | 17 Pro Max、17、Air、15 | 886 x 1920 | 1920 x 886 |
| Face ID搭載・Dynamic Islandなし | 16e、14、13 mini、11 | 886 x 1920 | 1920 x 886 |
| ホームボタン付き、大画面 | 8 Plus、7 Plus | 1080 x 1920 | 1920 x 1080 |
| ホームボタン付き、中画面 | SE 第2・第3世代、8 | 750 x 1334 | 1334 x 750 |
| iPad 13、11、10.5インチ | iPad Pro、Air、iPad、mini | 1200 x 1600 | 1600 x 1200 |
| iPad 9.7インチ | 旧iPad、旧iPad mini | 900 x 1200 | 1200 x 900 |
MacとApple TVは横向きの1920 x 1080のみです。886 x 1920のファイル1つで、ホームボタンのないiPhoneすべてをカバーできます。 Appleのページには、すでにこの解像度の「iPhone Duo」というグループまで載っています。
ファイルを増やさずに済むルールが2つあります。UIがどのサイズでも同じなら、求められる最大解像度だけを用意すれば、Appleが小さい画面向けに縮小してくれます。また、ある言語にプレビューがない場合、App Storeは利用可能な最も近い言語のプレビューを表示します。
規定どおりのプレビューを収録して書き出す
Appleはプレビューの解説ページで、実機での収録を勧めています。iPhoneをMacにつなぎ、QuickTime Playerで収録し、iMovieかFinal Cut Proで編集します。UIは元の解像度のまま、ズームせずに収録してください。
シミュレータでは、xcrun simctl io booted recordVideo ecran.movで画面をファイルに録画できます。僕は自分のアプリのアニメーションをコマ送りで確認するのに使っています。注意点として、このツールはデフォルトでHEVCで録画します。--codec=h264を付けるか、あとで変換してください。
iPhone 17 Pro Maxの録画を求められる形式にするには、次のffmpegコマンドを使います。幅886ピクセルに縮小し、高さ1920にクロップし、30fpsに落とし、無音のステレオトラックを追加します。
ffmpeg -i ecran.mov \
-f lavfi -i anullsrc=channel_layout=stereo:sample_rate=48000 \
-vf "scale=886:-2,crop=886:1920,fps=30" \
-c:v libx264 -profile:v high -level 4.0 -pix_fmt yuv420p \
-b:v 11M -maxrate 12M -bufsize 24M \
-c:a aac -b:a 256k -shortest apercu.mp4
2026年11月3日に、1320 x 2868・60fps・16秒の動画で試しました。ffprobeで見ると、結果はH.264 High 4.0、886 x 1920、30fps、約11Mbps、AACステレオ音声でした。クロップで上下3ピクセルずつ削られます。動画にすでに音楽が入っているなら、-f lavfiの行を削除してください。最終的な判断はApp Store Connectへのアップロード結果です。
AppleがApp Store動画で認めないもの
App Review Guidelinesのガイドライン2.3.4は一文で済みます。「previews may only use video screen captures of the app itself」。プレビューに入れられるのはアプリの画面収録だけです。映像だけでは伝わらない部分を説明するために、ナレーション、テキスト、オーバーレイを加えることはできます。残りはAppleのプレビューのページに詳しく書かれています。
| 許可 | 不可 |
|---|---|
| アプリの画面収録 | 画面に触れる人、手、指 |
| テキスト、ナレーション、描画したタップ表示 | 存在しない機能を匂わせるトランジション |
| シンプルなフェードやクロスディゾルブ | 具体的な価格、日付、「この春の新機能」 |
| 権利を持つ音楽やUIの効果音 | ライセンスのない音楽、ブランド、キャラクター |
| サブスクリプションやログインが必要なことの明示 | 購入やログインが必要なことを伏せる |
| 全年齢向けの内容 | 暴力、成人向けテーマ、下品な言葉 |
| ゲームなら、カットシーンよりゲームプレイを多く | ゲーム内容を誤解させるカットシーン |
さらに、アプリのレーティングが高くても4+の内容を求める2.3.8、他のプラットフォームを一切禁じるガイドライン2.3.10、バージョンごとにプレビューを最新に保つよう求める2.3があります。機能に購入、サブスクリプション、ログインが必要なら、動画内か最後のフレームで伝えてください。
僕の例:Vigieの製品ページのリジェクト
2026年10月27日、AppleはVigieのアップデートを、静止画スクリーンショットのルールである2.3.3でリジェクトしました。僕のスクリーンショットは、マスコットの周りにUIカードを描き直したもので、iPhoneのフレームもありませんでした。Appleにとっては、使用中のアプリではなかったわけです。リジェクトの対象は製品ページで、バイナリではありません。新しいビルドは不要だったので、実際のアプリ画面をiPhoneに収めて、その日の夜に同じバージョンを再提出しました。その後、スクリーンショットとは関係なく、アプリ内のタイトルを直すためにビルドを差し替えています。Vigie 1.1はこのスクリーンショットで10月29日から配信中です。
この教訓は動画ではなおさら当てはまります。 2.3.4が認めるのはアプリの画面収録だけです。モーショングラフィックスで作り直したUIはプレビューには入れられません。それは後述するiOS 27のヘッダーの領域です。
自動再生、ポスターフレーム、検索結果
Appleの製品ページの解説によると、プレビューは製品ページを開くと音なしで自動再生されます。だから最初の数秒は音なしで伝わる必要があります。メッセージを運ぶのは画面上のテキストです。
- プレビューは常にスクリーンショットより前に表示されます。App Store Connectで順番を変えても同じです。
- スクリーンショットと形式が違うプレビューは、「A Closer Look」という別セクションに置かれます。
- 検索結果では、Appleのベストプラクティスによると最大3本のプレビューが表示されることがあります。プレビューがなければ、最初の1〜3枚のスクリーンショットが表示されます。
- ポスターフレームは動画が再生されないときに表示されます。たとえば、ユーザーがApp Storeの設定で自動再生をオフにしている場合です。
ポスターフレームはデフォルトで5秒時点の画像です。Edit Poster Frameで変更でき、動画が使われるすべての場所に適用されます。提出前に選んでください。プレビューが承認されると変更できません。変えるにはプレビューの新しいバージョンを提出するしかありません。また、アップロード後の処理に最大24時間かかることも見込んでおきましょう。
App Store Connectでプレビューをアップロードする
App Store Connectのヘルプには次の手順が書かれています。
- アプリを開き、バージョンを開いて、右上で言語を選びます。
- Product Page Informationで、App Previews and Screenshotsタブを開きます。
- デバイスを選んで動画をドロップします。ほかのサイズはView All Sizes in Media Managerにあります。
Asset Libraryから行うこともできます。どちらの場合も、審査への提出はバージョンが準備中のとき、またはリジェクト後に行います。つまりメインの製品ページでは、新しいプレビューはバージョンと一緒に提出されます。
メインの製品ページに手を付けずに動画を試すなら、プレビューに対応したツールが2つあります。製品ページのA/Bテストとカスタムプロダクトページです。
iOS 27の新機能:製品ページのヘッダー動画
iOS 27、iPadOS 27以降のデバイスでは、製品ページの一番上にヘッダーとして画像か動画を表示できます。検索結果では、2つ目のビジュアルがスクリーンショットの代わりに表示されることもあります。Appleはこれらを「creative assets」と呼んでいます。
これはプレビューではありません。creative assetsの仕様によると、ルールが異なります。
| 項目 | プレビュー(App Preview) | ヘッダー動画(iOS 27) |
|---|---|---|
| 表示場所 | 製品ページ、検索、Apple Ads | 製品ページの最上部 |
| 形式 | iPhoneは886 x 1920 | 21:9、3840 x 1646 |
| 長さ | 15〜30秒 | 5〜30秒 |
| フレームレート | 最大30fps | 30または60fps |
| 内容 | アプリの画面収録のみ | アプリに関連するブランドビジュアル |
| 音声 | デフォルトはミュート | デフォルトはミュート、オンにできる |
| 再生 | 自動 | 自動、連続ループ |
| 提出 | バージョンと一緒 | 単独またはバージョンと一緒 |
検索結果用の動画は3:2で、1920 x 1280から3840 x 2560ピクセル、長さはやはり5〜30秒です。こちらはミュートのままで、今のところ音声をオンにはできません。このビジュアルがない場合、App StoreはApp内イベント、プレビュー、スクリーンショットを表示します。
内容はAppleのベストプラクティスで決められています。
- 伝えるアイデアは1つ。アプリを初めて知る人向けに、速いカットは避けます。
- 最初のフレームだけで成立すること、そして継ぎ目のないループ。
- 音なしで伝わる動画で、内容は4+。
- 価格、割引、URL、著作権表記は入れない。他のプラットフォームやAppleの受賞歴もNGです。
- 被写体は中央に、Appleのテンプレートのセーフゾーン内に置いて、切れないようにします。
バージョンと一緒に提出することも、Asset Libraryから単独で提出することもできます。単独提出の場合、Appleはアプリの最新バージョンと照らして審査します。ヘッダーが承認されたら、配信中のバージョンに配置してPublishをクリックします。新しいバージョンは不要です。
僕は4つのアプリのヘッダーを、タイトルを各言語に翻訳して準備しています。お手本にしたかった動画は被写体がAppleのテンプレートのセーフゾーンからはみ出していました。編集を始める前にテンプレートを開いてください。
動画を提出する前のチェックリスト
- 動画は15〜30秒で、500MB未満。
- ファイルはH.264、最大30fps、iPhone用は886 x 1920。
- すべてのフレームがアプリの画面収録で、手やiPhone本体は映っていない。
- 最初の3秒が音なしで伝わる。
- サブスクリプション、App内課金、ログインの必要性が画面に表示されている。
- 価格、日付、他のプラットフォームなし、4+を超える内容なし。
- ポスターフレームを提出前に選んでいる。
- アプリがiPadに対応しているなら、iPad用プレビューは1200 x 1600。
製品ページ全体を働かせる
動画が説得できるのは、すでに製品ページに来た人だけです。そこまで来てもらえるかはキーワードで決まります。ASO Kitには、僕のキーワード手法、製品ページのテンプレート、製品ページを30言語に翻訳するスキルが入っています。手法の全体はApp Store ASOのページにあります。
初めてのリリースを準備中なら、無料診断を受けてください。やるべきステップを順番に整理し、Appleのリジェクト対策チェックリストもお送りします。
よくある質問
App Store動画の長さは?
App Previewは15〜30秒です。iOS 27のヘッダー動画は5〜30秒でループ再生されます。どちらの場合も、音なしでメッセージが伝わる必要があります。
iPhone用App Previewのサイズは?
Face IDまたはDynamic Island搭載のiPhoneすべてで、縦886 x 1920ピクセル、横1920 x 886です。ホームボタン付きの古いiPhoneは、機種により1080 x 1920か750 x 1334です。iPadは1200 x 1600です。
App Storeには動画を何本載せられますか?
プレビューは画面サイズと言語ごとに最大3本です。iOS 27以降のデバイス向けには、ヘッダー動画と検索結果用のビジュアルを追加できます。
App Store動画に音はありますか?
デフォルトではありません。プレビューは製品ページでも検索結果でもミュートで始まります。音楽やナレーションを入れることはできますが、それがなくても伝わる必要があります。iOS 27の動画もミュートで始まります。ヘッダーの音声は製品ページでオンにできますが、検索結果用ビジュアルの音声は今のところオンにできません。
App Previewのために手に持ったiPhoneを撮影してもいいですか?
いいえ。Appleは、デバイスを使う人や画面に触れる指を映さないよう求めています。ジェスチャーを見せたいときは、画面収録の上にタップ表示を描いてください。
製品ページの動画を変えるには新しいバージョンが必要ですか?
メインの製品ページのプレビューなら必要です。準備中のバージョンと一緒に審査に出します。一方、iOS 27のヘッダーは承認されれば新しいバージョンなしで公開できます。

